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【ペットのがん治療】そもそも「がん」とは?

Dr.岡本のペットのがん治療最前線

-がんに対する基礎知識(1)-

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ペットのがん疾患は、ペットの寿命の延長による発症数の増加とともに高度な治療を望む飼い主の増加から、その重要性がますます高まってきています。固形がん(塊を作るがん)の治療原則は、基本的に手術ですが、十分な周辺切除ができない場合には、化学療法や放射線療法が併用治療されています。

しかしながら、手術以外のこれらの方法には設備の問題(放射線施設は大学附属動物病院などの限られた施設にしかない)や副作用の問題から逃れられず、動物と飼い主の両者から容易に受け入れられる治療法とはいい難いものがあります。

今回、飼い主の皆様に現在のペットのがん治療について正しい知識を持っていただきたく、「ペットのがん治療最前線」をシリーズで掲載することとなりました。最初に、がんに対する基礎的な知識について数回にわけて紹介します。

がんとは?

飼い主に「がん」について説明するとき、私がよく使う説明文は、「細胞の異常増殖によって生じる100種類以上の病気の総称」(アメリカ国立がん研究所によるがんの説明)です。要は、細胞が異常に増える病気ということです。

がんは他の病気と明らかに異なります。たとえば、アルツハイマー病は大脳が萎縮する病気であり、脳組織だけが侵されます。一方、インフルエンザやエイズのような全身が侵される病気もありますが、これらはウイルスや細菌が引き起こす感染症です。ところががんは特定の臓器や組織の病気でなく、感染症でもありません。上記に書きましたが、がんは異常な細胞(=がん細胞)が成長する過程で引き起こす様々な障害ということになります。

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