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ボタンをごくり!?犬が異物を飲んでしまったら?【Dr.古江のお悩み相談室】

内視鏡での異物除去は限界がある

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個人的には、内視鏡のカメラを見ながら、鉗子で異物が取れた時の達成感はクレーンゲームで景品が取れたような感覚です(クレーンゲームで取れたことはありませんが…)。看護師も「おめでとうございます!」と声をかけてくれるんです。ほかの病気や手術ではこういう言葉がでることはまずないので、内視鏡で異物除去をする時ならではだと思います。

ただ、内視鏡で異物を除去するにも大きさの限界があり、せいぜいゴルフボールくらいの大きさが限界です。また、それより小さいものでも形状によっては滑ってしまい取れない場合があるので、私は内視鏡で異物を取る際には、取れなかった時のことも考え、開腹手術になる可能性を飼い主さんに伝え、その準備をした上で内視鏡による摘出を実施します。

ところで、最初にお話をしたボタンを飲み込んだという飼い主さんのお話ですが、催吐処置を実施したものの、出てきたのは朝食べたフードだけでした。

ボタンは出て来ない...すでに胃を通過したのかと、もう一度エコー検査をしてみましたが、異物らしき所見はありません。ワンコはケロっとした顔で私を見ます。その時、ある事を閃いて私は飼い主さんにこうお願いしました。「もしかしたらということがあるので、もう一度ボタンをお家で探してみてもらえませんか?ベッドの下や机の下なんかに転がっているかもしれません。隅々まで探してもボタンがなかったら、造影剤を飲ませてボタンの位置を確認するなど次の処置を考えましょう」

飼い主さんが帰られて30分後。。。「部屋の隅に落ちてました!!お騒がせしました…」というお電話があったのでした。

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文/古江加奈子(獣医師)

パーク動物医療センター副院長。福岡県獣医師会、福岡市獣医師会、日本獣医がん学会に所属。言葉の話せない動物を治療するうえで、動物たちに聞く代わりに飼い主から沢山のことを聞き、飼い主とのコミュニケーションを最重視するドクター。http://parkanimal.jp/

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