TOP>連載 > 鼻ぺちゃ犬種は要注意!短頭種気道症候群とは?【Dr.古江のお悩み相談室】
  • 連載

鼻ぺちゃ犬種は要注意!短頭種気道症候群とは?【Dr.古江のお悩み相談室】

鼻ぺちゃ犬種は要注意!〜短頭種気道症候群〜

ca2e3564b4a6ce3dc5be1cfaa042ccb4_s

「ウチの子は寝ている時によくイビキをかくんですよ。」

そんな話を診察の時に聞くことがあります。そういう場合、大抵は太り気味でメタボなワンコか、パグやフレンチブルドッグのような鼻がぺっちゃんこの、短頭種と言われる犬種のどちらかです。飼い主さんはそのイビキの様子を特に心配する様子もなく、「まるでお父さんのイビキみたい。」なんて笑いながら話してくださる方が多いのですが、ちょっと待ってください。たかがイビキ、されどイビキなんですよ!

犬のイビキの原因も人と一緒で、空気が振動する音です。呼吸をする時に、吸ったり吐き出した空気がスムーズに流れず、どこかで気道が狭くなり、空気の流れが阻害されているから起こることなんです。

まず、イビキをかいている子がいた場合、その子が肥満体型の場合はとにかくダイエットをしましょう!喉頭の周囲へ脂肪が付くことによってさらに気道が狭くなり空気の流れがスムーズにいかなくなるのです。単純ですが、それがイビキの第一原因です!

そして、パグやフレンチブルドッグ、ボストンテリアを始めとする短頭種のワンコたちは、特に注意が必要です!

これらのワンコたちはその愛嬌のある顔が特徴で人気ですが、人間によって選択育種の結果生み出された品種なので、鼻の長い品種、いわゆる長頭種のワンコたちに比べて、頭が丸く、両目が離れ、そして鼻が短くなっています。骨は短く、首は太くなっていますが、軟部組織である舌や・口の中の粘膜などの柔らかい部分は一般的な犬と同じ様に発達しているので、相対的に軟部組織の量が多くなり、舌根が太く、気管と食道とを仕切る役目をする軟口蓋という部分が長い軟口蓋過長といった特徴が出やすくなっています。要するに口の中がだぶついているので気道が狭くなっているんですね。

外鼻孔の狭窄、軟口蓋過長、喉頭室の外反、喉頭や気管虚脱、気管低形成など、空気の通り道の様々なところに問題が出ている子も多いです。

鼻孔や鼻腔が狭いと、空気を吸い込む時に気道に圧力がかかります。これが慢性的に続くことで気管と食道とを仕切る役目をする軟口蓋が長くなり(軟口蓋過長症と言います)、さらに呼吸しづらくなってしまいます。その結果、短頭種独特の疾患が起きやすくなっているのです。軽度の場合はイビキの音がうるさい程度で、特に日常生活に支障はなくてすみますが、重症の場合は興奮するとブタの鳴き声のようにブーブー言ったり、無呼吸状態になったり、興奮するたびに空気と唾液が混ざり合った泡状の吐物をガーッと吐いたりする様になります。

そうなってしまうと、興奮するたびに酸欠を起こして失神をしたり、ネバネバした泡状の吐物が呼吸を邪魔して最悪は窒息してしまう危険性もあるんですよ。特に鼻、喉、気管といった上部気道に異常が発生しやすく、それらの異常の総称を短頭種気道症候群と呼びます(そのまんまの名前ですね)。解剖学的な特徴に基づく閉塞性の気道障害がその原因です。

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事
  • 連載

プードルのビション・フリーゼ風カット【ドッグビューティー通信】 (7.21)

  • 連載

【いぬのはてな】犬に与えてはいけないもの《スイーツ編2》 (7.21)

  • 連載

『SUBARU XV』で行く千葉・九十九里の夏休み・後編【わんこと行くクルマ旅】 (7.21)

  • 連載

犬との幸せな時間のために生きている【柴門ふみの50過ぎて犬を飼う】 (7.21)

  • 連載

新刊「猫は、うれしかったことしか覚えていない」のこと【犬猫家族】 (7.21)

  • 連載

足を上げておしっこする理由って?覚えておきたい犬の生態【わんこの処方箋】 (7.20)

  • 連載

【いぬのはてな】犬に与えてはいけないもの《スイーツ編1》 (7.20)

  • 連載

『SUBARU XV』で行く千葉・九十九里の夏休み・中編【わんこと行くクルマ旅】 (7.20)

もっと見る

注目のグッズ

火も電気も使わないユーカリ成分の虫除けジェル

愛犬もお祭り気分を満喫!ドラえもんのキュートなお祭り半てん

愛犬も飼い主さんもひんやり気持ちいい!熱中症対策に役立つアイテム登場

冷却機能と早食い防止機能を備えたおしゃれなフード&ウォーターボウル

ベッドとキャリーバッグがひとつになった多機能キャットベッド

イタリアの熟練クラフトマンが生んだ猫のシルバージュエリー

車の乗り降りの負担を軽減!コンパクトに収納できるペットスロープ

浮世絵師「歌川国芳」の猫をあしらったかわいい升酒グラス

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る