猫がやってきたわけ【犬猫家族】
石黒由紀子の犬猫家族
~豆柴センパイと捨て猫コウハイと一緒に~ vol.1
豆柴のセンパイとまったり暮らしていた石黒家に、ある日捨て猫がやってきた! 犬と猫、仲よくなれるの? 不安いっぱいでスタートした夫婦+ワン!+ニャン!の日常は喜びと感動と、あきらめと……。犬と猫と暮らして見えてきたこと、使って気に入ってるグッズやおすすめのフード、趣味の動物愛護のことなど、ペットにまつわるあれこれを若干ゆるめに綴ります。
猫がやってきたわけ
「いつか犬を飼いたい!」実家を出てから、ずっとそう思っていました。なので、今の家に引っ越すときも犬と暮らすことを前提に物件を探し、リノベーションも犬が食べてしまっても大丈夫な自然素材の珪藻土を壁に塗り、床も犬に優しい柔らかい木材でフローリングに。
引っ越して落ち着いた頃、出会ったのが1匹の豆柴でした。それが今も一緒に暮らすセンパイ(という名前です)。現在10歳になるメス。夫婦+ワン! の暮らしも喜びと発見に満ちていたけれど、5年も過ぎるとお互いに慣れてきた。特にセンパイの緊張感のなさといったら!「ぼんやりと寝て過ごすセンパイになんとか刺激を与えたい」そう思い「もう1匹……?」という考えが浮かびました。しかし、犬2匹というのになかなか決心がつかず
「じゃぁ、ね、こ?」
実は、猫は嫌いでした。いえ、苦手でした。というか、あまり馴染みがなくて。それまでの猫体験といえば「友人夫婦が旅に出るとき、彼らの猫を2週間預かった」ということのみ。そのとき、猫は10日間くらいは本棚の上で過ごし、私にはほぼ姿も見せなかったので(私たちが留守のときに本棚から降りてきて、ごんはんを食べたり排泄したりしていた)、ふれあった経験はほぼゼロ。
そこで愛護団体をやってる友人に相談「猫を飼ってみようと思うんだけど……」。
「あ、そうなんだ。じゃぁ、この子、どお?」間髪入れず、にゅっと差し出された子猫。猫? 濡れたネズミのようにしか見えないんだけど? このときの猫が、その後、我が家にやってくることになるのです。
公園にコンビニのビニール袋に入れられ兄弟3匹で捨てられていたのを、拾得物として交番に届けられ、その後、動物愛護センターを経由し動物愛護団体ランコントレミグノンへ。
「この子、どお?」そう見せられて「ちょっと考えるね」と答えたけれど、なぜか気持ちは決っていたのです。「美猫だった」とか「ニャ~と膝にのってきた」とかいういい話ではなくて、猫も私も、お互いにぼーーーっと見つめ合って、そのとき、違和感がなかったというか、ただ自然に受け入れることができたのです。運命というやつ?
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