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【ペットのがん治療】がんの補完療法「丸山ワクチン」とは?

PETomorrow(ペットゥモロー)】

Dr.岡本のペットのがん治療最前線

-がんの治療(8)-

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今回も前回に続いて補完療法について紹介します。《前回の記事を見る》

オゾン療法

オゾン療法は、1857年にドイツでオゾン発生器が開発されて以来、ヨーロッパでは広く認知されてきた治療法です。オゾン療法の歴史を表1に記載しました。オゾン療法の作用機序は、オゾン(O3)と生体内成分との反応で生成する酸化生成物がセカンドメッセンジャーとして働き、様々な作用を発揮すると考えられています。

またオゾン自体は強力な酸化物のため、それを生体内に投与することにより抗酸化物質であるスーパーオキシドデスムターゼ(SOD)が産生されます。日本ではまだ認知度の低い治療法ですが、ドイツ、キューバでは健康保険が適応され、この治療法を行う医師が1万人以上存在します。

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表1 オゾン療法の歴史

オゾン療法の大きな作用として、以下の3つが言われています。
・ 体内の酸素化
・ 免疫機能の向上
・ 細胞の活性化

上記の作用により、血液やリンパ液が浄化され、疲労を感じなくなり、活力が回復します。また新陳代謝も活発になり、肉体的にも精神的にも若返りを促進します。さらに免疫細胞を活性化させ、細胞内ATP濃度を上げることによって、病気が治りやすくなり、再発の予防や老化防止にも効果があるとされています。ヨーロッパではがん患者さんが術後の免疫力を上げるためにこの治療法が行われています。

日本でも戦前はオゾン療法が実施されていましたが、戦後この治療は途絶えました。1990年代からまた一部の人たちで開始され、医学から環境分野、歯学、獣医学へと普及してきました。獣医領域では、当初北海道を中心に牛の診療に使用されてきましたが、その後衰退していきました。それに替わるように約10年前から小動物へのオゾン療法が普及してきました。しかし、まだ全体の1−2%くらいしか実施していないのが現状です。

筆者自身も約8年前より、オゾン溶解水(オゾンを水に完全溶解した状態)を用いて基礎実験および臨床応用を行ってきました(世間で言われている「オゾン水」の中には、水道水にオゾンガスをマイクロバブルで入れているものもありますから注意してください)。最近担がんマウスを用いた実験で、オゾンを生体内に投与することにより、がん組織中の酸素濃度が上昇することがわかりました。このことは、がん組織内の血流が改善されたことを示唆します。オゾン療法と他の治療法(放射線療法や化学療法)を組み合わせることにより、より効果的ながん治療が期待できるかもしれません。

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