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悪性腫瘍?耳を切断?…【柴門ふみの50過ぎて犬を飼う】

6月の2週目に入り、腫瘍は2センチ近くになった。散歩で出会う犬トモたちにも、あらお耳をどうしたの、と気づかれ始めたある日、腫瘍の成長がぴたりと止まった。

そして、日ごとに小さくなっている気がしたので、再び病院に連れて行ったところ、

「ああ、これでもう大丈夫ですよ。ほら、カサブタも自然にとれそうでしょ」

そう言って先生が触ったとたん、ぽろりと自然に剥がれ落ちたのである。

一か月前に見た赤いツブツブは、もうそこには無く、平らなピンク色の犬の肌が現れた。腫瘍は、消えていたのである。

「やはり、良性でした。組織吸収されましたね」

検査のついでに、爪切りとお尻の毛のカットもしてもらった。さっぱりしたリンコをつれて病院の玄関を出た私は、

「バンザイ!!」

梅雨の晴れ間の空を見上げて、心の中で叫んだのだった。

まだ若いリンコは、おそらくこれからいくつもの怪我や病気に出会うことだろう。

そしてそのたびに、今回のように私はじたばたするに違いない。いやきっと、愛が深まった分さらに取り乱すことだろう。でも、

「こんなことなら犬を飼わなきゃよかった」

とは、絶対に思わないはずだ。

リンコ 耳

文/柴門ふみ

漫画家、エッセイスト。
1957年徳島市生まれ。
代表作「東京ラブストーリー」「あすなろ白書」「家族の食卓」など。
現在夫、愛犬リンコ(2歳)と共に東京武蔵野市に住む。

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