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【ペットのがん治療】がんの放射線療法とは?

PETomorrow(ペットゥモロー)】

Dr.岡本のペットのがん治療最前線

-がんの治療(3)-

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今回はがん治療3回目で放射線療法を解説します。《前回の記事を見る》

放射線治療

がんの病巣部に放射線を照射して、細胞分裂期のがん細胞のDNAを損傷し、がん細胞の増殖を阻止する局所療法です。治療前の検査技術や照射方法の進歩によって、がんの大きさや位置を正確に測り、その部分だけに集中的に照射することが可能になって、効果は格段に向上しています。

放射線療法に使われる放射線としてよく知られているのはX線ですが、このほか、粒子線を使う陽子線治療や重粒子線(炭素イオン線)治療も実用化が進んでいます。日本の場合、粒子線を用いた治療は世界的にも最先端です。

放射線治療の特徴を表1にまとめました。放射線治療の最大の長所は、放射線治療を受けても五感に感じないことです。つまり、放射線治療を受けても痛くもかゆくもありません。一方、最大の短所は放射線被爆をすることです。したがって、放射線治療は無限にできる訳ではありません。治療回数には限界があります。

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表1.放射線治療の特徴

また、体の外側から放射線を照射する「外部照射」だけでなく、放射線を出す物質を密封した針やカプセルを病巣部に挿入する「密封小線源治療」、放射性物質を注射や内服で投与する「放射性同位元素内用療法」があります。照射する部位によっては、一時的に皮膚や粘膜の炎症症状などの、副作用があらわれることもあります。

獣医領域でも、放射線治療は3大治療の一つとして位置づけられています。しかし人医療に比べて、放射線治療を実施している施設が非常に少ないのが現状です。現在の獣医領域では使用されている放射線治療装置は大きく分けて、低容量放射線装置(オルソボルテージ)と高容量放射線装置(ライナック)(図1)の2種類です。それぞれの特徴を表2にまとめました。オルソボルテージは主に表在性がんに対して使用されます。一方、ライナックは脳腫瘍などの深部がんを対象に使用されます。また獣医領域では「外部照射」のみで、「密封小線源治療」や「放射性同位元素内用療法」は実施されていません。

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図2.高容量放射線装置

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表2.低容量放射線装置と高容量放射線装置の比較

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