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【ニャン生いろいろ田代島】猫太郎の子孫たち。

田代島には仁斗田(にとだ)港と大泊(おおどまり)港のふたつの港がある。その大泊港、ここから見る景色が凄く好きで渡航の際には必ず何度か訪れる。

そしてここにはお気に入りの猫がいる。群れることを嫌い、海風を切って歩くシロキジ猫と、とても甘ったれなイケニャンのキジトラ猫。このふたりに会うのが楽しみで片道約1時間の道のりを歩く。今回はそのふたりを中心に書いてみよう。

高級外車の名前を持つ猫。

仁斗田港からテクテクと歩くこと約1時間、大泊港に着く。震災後の沿岸工事もそろそろ大詰めで、もう少ししたらフェリーもまた停泊できるようになる。しかし、港付近の集落は津波で流された家の基礎部分だけが残り、その痛々しさが見える。そしてその奥に古民家風の民宿「はま屋」さんはある。

はま屋さんの門から続く石畳のアプローチは、雨上がりのしっとり感がよく似合う。ご主人の濱さんにお願いして撮らせて貰ったこの写真が、はま屋さんに通うきっかけとなった一枚だ。

玄関先にいた数匹の猫の中で「こっちこいよ」言わんばかりの顔をして振り返るキジトラ猫。「寄ってや。悪いようにはしないから。」というこのポストカードのコピーはシャッターを押した瞬間、すでにできあがっている。シャッターを押すときって、その情景からいろんな言葉が頭の中を駆け巡り、瞬時にストーリーを組み立てるんだよね。

ちょいワル的な雰囲気を持つこの猫の名前は「ビーエム」。奥様のアイ子さんに名前を聞いたときに何度も聞き返してしまった。そして「もしかしたらあのBMWのBM?」と聞くとそうだという。笑った。まさかね(笑)。ちなみに弟はベンツだそうだ。

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