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【地球ネコ旅】アルペン山脈の農家で23年暮らす老猫/フュッセン・ドイツ

小林 希の地球ネコ旅

ドイツのロマンチック街道を北から南に旅すると、最後の町となるのがバイエルン地方で最も標高が高いところにあるフュッセンです。ここも旧市街は中世の街並が美しい形で残っているのですが、フュッセンに来る観光客のほとんどは、シンデレラ城のモデルと言われるノイシュヴァンシュタイン城へ行く起点として訪れるようです。

ここで、猫がいないかと探したのですが、旧市街にいると町の人から聞いた猫ちゃんたちは、その日みんなどこかへお散歩……。というよりは、初春の頃でまだ外は寒く、雪が降ったり止んだりを繰り返しているので、おそらく猫たちもどこか暖を探してじっとしているのでしょう。

ああ、フュッセンでは猫ちゃんに会えないのね、と思った時だった。

「良かったら、農家で暮らす猫に会いに行ったらどうだい。もうだいぶ年を取った猫だと思うよ」

と、地元の方に教えてもらい、さっそく尋ねてみることにしました。

お年寄りの猫ちゃん、どうか元気でいてほしい!そんな気持ちでいっぱいになりながら、農家に到着。猫に会うよりもまず感動したのは、農場の背後に広がる雄大で美しいアルペン山脈の勇姿でした。

いざ、農家のドアを叩くと、優しそうなマダムが出てきました。事前に地元の人が電話を入れてくれたので、すんなり猫ちゃんのいる場所へと通してもらいました。

「この猫が、アドルフィッヘンよ」

01
農家の外でまるくなってじっとしていたアドルフィッヘン

02
しばらくすると農場をパトロール、背後にノイシュヴァンシュタイン城!

「最初ね、彼女がまだ仔猫でとっても小さかった時、男の子だと思い込んで、アドルフって名前をつけちゃったの」

それが後々女の子と分かり、造語で「アドルフィッヘン」とドイツ語的には女の子風なニュアンスになるように名前を変えたようです。

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