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【地球ネコ旅】世界最古の福祉施設で暮らすネコたち/アウクスブルク・ドイツ

小林 希の地球ネコ旅

南ドイツのロマンチック街道に、アウクスブルクという美しい町があります。ローマ皇帝アウグストゥスが二人の息子達をこの土地に送り、ローマ軍のキャンプをつくらせたのが、この町の始まりだそうです。

マリー・アントワネットがフランスのルイ16世に嫁ぐため、オーストリアからの移動中に立ち寄ったシェッツラー宮殿があります。バロック様式の豪華絢爛な踊りの間では、マリー・アントワネットが実際に踊ったとして有名なのです。

しかし個人的な街の見所は、世界最古の社会福祉施設フッゲライです。16世紀、アウクスブルク出身の資産家フッガー家のヤーコプ・フッガーが低所得者の市民を救うために建てました。

現在も入居者はいっぱいですが、入場料を払えば観光客は見学可能なので訪れることにしました。施設というよりは、気持ちのよい二階立てのアパートという感じ。そこで、なんと、ネコちゃんたちに出会いました。

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ふと二階を見上げると、窓辺にネコちゃんが。一緒に暮らしているようです

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窓辺から出てお散歩気分なのかにゃ?

この施設は、当時と変わらない入居条件と賃貸料というのが魅力的。条件とは3つ。

・ キリスト教徒であること
・ アウクスブルク市民であること
・ 借金がないこと(自分のせいで貧しくなった者は入居不可)

そして賃貸料は当時1ライングルデンで、現在の貨幣で0.88ユーロ。これが現在も引き継がれ、1年間の賃料となっているとは驚きです。もちろん老人ホームではないので、老若男女暮らしていて、働いている人たちもたくさん。

フッガー家が施設の経営を今も変わらず続けているおかげで、貧困者とはいえ、日本人の私が見ても羨ましくなるほど素敵なアパートに暮らしています。ネコたちも健康的な体で、のんびりと寛いでいるようです。

フッガー家は、「自分たちの成功は神様のおかげ」と考え、貧しい人のための家を建てることで、神様への感謝の気持ちを届けました。そしてまた、巡り回って自分たちの幸福を願ったようです。素敵ですね。

03
一階の窓辺にいたグレイ色のネコちゃん

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のんびりと過ごしているようです……

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