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【地球ネコ旅】ロマンチック街道のネコ職員を訪ねる/ネルトリンゲン・ドイツ

小林 希の地球ネコ旅

前回に続き、ロマンチック街道にある小さな中世の街ネルトリンゲンのお話です。1500万年前に隕石が落下してできたクレーターの中につくられた、世界の中でも特異な街並として有名です。

街を囲う円形の城壁は歩くことができて、1時間もあれば一周できるはず。そのどこからでも見えるのが、街の中央で高く聳え立つ教会塔。ゴチック建築のゲオルク教会の隣につくられた89.9メートルの塔は「ダニエル」という愛称で街の人々に呼ばれています。

ダニエルに上れば、当然美しい円形の街並を見下ろせます。そして忘れてならないのが、ダニエルのてっぺんには、観光客を待ち受けるネコ職員が働いているのです。

ぜひ、ネコ職員に表敬訪問しなくては! ということで、350段ある螺旋階段をくるくる上り、時にクラクラしながらも到着。そこには、西欧では珍しく、また幸運を呼ぶと信じられている三毛猫がいました。美しいグリーンの瞳です。

「名前はヴェンデルシュタイン、女の子だけど、この塔の昔の名前をつけたんだよ」

と人間職員のおじさんが教えてくれました。

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塔の上で観光客を待つヴェンデルシュタイン

02
観光客がいなくなると、裏部屋に戻り、大好きなおやつをもらいます

ヴェンデルシュタインが塔にやってきたのは仔猫だった8年前だそうです。それから毎日居着くようになって、1日何度も階段を上り下りしては、観光客の案内をするので、そのうちネルトリンゲン市の職員として正式に認められるようになりました。今や彼女の存在を知らない街の人はいないほど。

「ボクの出勤時間になると、塔の下まで迎えにきてくれることもあるんだよ」

と愛おしそうにヴェンデルシュタインを見つめるおじさん。

働き者の彼女には、裏部屋に寝床と食事が用意されています。裏部屋の窓から美しい街並を見下ろし、いったい何を考えているのでしょうか……。

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塔の裏部屋の窓から街を見下ろすヴェンデルシュタイン

04
美しい街並と城壁の一部

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